蓮田市と白岡市の境界に位置するごみ処理施設内に、屋内ストックヤードとリサイクル品の販売、及びリサイクルに対する意識の向上を図ることを目的とした複合施設を設計した。
外観は敷地内の大きな建物に負けないような存在感のある建物とするため、600mm×900mmの大断面柱を連続させた。対して室内は白を基調としたやわらかで明るい空間としている。
建物内にリサイクルの意識を促す設えをつくることで、市民の方々がリサイクルについて理解を深めていくことができるような施設となるよう心掛けた。２階の床と階段は、施設に集められたガラスビンとステンドグラスの破片を混ぜて仕上げ、エントランスには、施設内の焼却施設で出た灰を混ぜて製作したタイルを玄関のアプローチに利用したりするなど、建築の素材であると同時にリサイクル説明用の展示も兼ねる仕上げとすることで、建物に彩りを加えている。
また太陽光の照明、雨水の再利用(再生ウイスキー樽に集水)、間伐材(市内で伐採されたもの)の燃料活用など、家庭でも簡単に取組みができるような仕掛けをちりばめることで、エコロジカルな生活をより身近に感じられる空間となっている。