2011年 埼玉県蓮田市 福祉施設 受賞作品
建築概要
駅と病院に隣接した好立地に建つ有料老人ホームで、全96戸のうち64戸が特定施設の指定を受けている。 ホテルのようなホスピタリティをコンセプトとして、フロントやロビーをゆったりと取り、料理やダンスなどの趣味の講座を開けるカルチャールームとも連続している。また敷地内に地下1500mより温泉を汲み上げており、循環内湯とかけ流し露天風呂を男女別に配置し、温泉旅館の雰囲気を演出している。 敷地は約3mの高低差があり、線路側道路は1階レストランの入口を構え、西側道路からは2階レベルの施設のエントランスへ続く。その間を敷地内の自由通路として開放しており、通路脇には温泉を利用した足湯を設け、近隣の方やレストラン帰りの方などで賑わっている。休日には外部通路で朝市を開き、施設と地域の交流も積極的に図っている。 建物はホームからの視線を意識し、全体が30゜緩やかに弧を描き、全住戸南東を向いている。周囲には高層の建物がなく、晴れた日には富士山やスカイツリーを望むことができる。