2013年 千葉県千葉市 福祉施設
建築概要
計画地は南側に千葉県立青葉の森公園の緑豊かな景色が広がり、西から北側にかけて千葉市立青葉の森病院、東側には閑静な住宅街が接する敷地である。この恵まれた環境を享受する、薬局を併設したサービス付き高齢者向け住宅を計画した。 要介護者を中心とした2階住戸33戸と、自立者を中心とした3階住戸20戸の計53戸で構成され、それぞれ異なる介護度を想定した入居者を2フロアに明確に分けている。 自立者の住戸は公園のある南側向き住戸約30㎡を中心としており、キッチン、シャワーを各住戸に配置している。将来の重度な介護が必要になった場合でも2階へ移ることができる安心感がある。要介護者を想定した住戸は約20㎡のワンルームであり、各室にトイレを配置した介護を受けやすいつくりとしている。 また、日中過ごす食堂やアクティビティスペースを充実させ、同フロアにリフト浴のある特別浴室も配置している。1階にはデイサービスセンターを配置し、地域の方々との連携を深めるとともに、居宅支援事業所および訪問介護事業所を配置することで、建物内のみならず地域への在宅介護の一助となることも目指している。