2019年 埼玉県内 その他
建築概要
新社屋の計画である。 構造が建物の主要な表現となることを目指し、構造設計者とともに幅300mmの柱梁が連続するフレームを考案し、壁についても幅300の構造壁とした。幅を統一したことで、柱梁構造と壁構造の特質を併せ持つ空間となった。 スパンやプロポーションの検討を重ね、機能と仕上をリンクさせ、要素を削ぎ落とす方針を選択し、構造がそのまま意匠として美しい姿を追求した。 コンクリートと木、明と暗、垂直と斜め等、対照的な要素が隣り合い、お互いを引き立てあう関係が築けた時に、初めて建築に力が宿るのだと気づかされた。