たけのこハウスをつくろう ~竹を使った空間をつくるワークショップ~


所属している 日本建築家協会 関東甲信越支部 埼玉地域会(JIA埼玉) の空間デザインWGのワークショップです。例年スタッフも参加してものづくり体験を次世代に伝えている取り組みをしております。

今年も、ものつくり大学 間藤研究室とコラボレーションで学生に竹材料の切り出しをしていただきました。
9月に試作を試みる。試作品の設計図は、縦の竹をまっすぐ立ち上げたタイプ。ところが、立ち上げてみると自然にねじれてしまい不安定。地面にペグを打たないと重心が傾いて倒れてしまいそう。

改良版の設計図を練り直し、「ねじれバージョン」を開発。すべてが三角形でつながるので、がっちりする。こちらを本番でチャレンジです。

受付の様子

まずは材料づくり。竹割器を使って割っていきます。

初めて、電動ドリルを使う子供たちもいます。

編み込みながら、くみ上げていきます。

まずは、縦の骨組みが完成。

前日の夜、竹材料の運び込みを行う。
当日9時に集合。JIA学生会員@jointからも強力な助っ人が加わっていざ製作開始。
設計図通りに、竹に印をつけて、8mm径の穴をあけていく。
その後は竹同士をタイラップでつなげていく。先端が細くなるので、絞りながら先端は1つにまとめる。
比較的スムーズにイメージ通りの骨組みができました。
ちょうどお弁当が届いてランチタイム。

その後は、下から、すだれを巻き付けていく。
入口を作って、てっぺんに飾り付けをして完成。

午前中は幼稚園の運動会が行われていたこともあり、子供たちも集まってきて、竹を割ったり、竹に穴をあけたり、飾り付けを作ってくれたり、自由に遊んで行ってもらいました。
「はじめて竹を割った」という子供たちや、工具を使って穴をあけられたことに得意げになる子供たち。多くの子供たちの心にのこる体験ができたと思います。

夜は、学生たちと交流会。こちらも有意義な意見交換ができました。
そして警備の為、ヒアシンスハウスで一泊。窓から眺めるタケノコたちも愛おしいです。

子供達には、秘密基地のようなサイズ感です。

中で、竹の吊竿を作っています。

こちらは、飾り付けを作ってくれています。

夜は、ランタンつけて ぼんやり光っています。

朝、ヒアシンスハウスの窓辺から。
 
      
   

2日目は、1.5倍サイズのタケノコハウスに挑戦。
設計図は作っていたものの、人の手では届かないサイズの輪っかになり、竹をつなげていくことの難易度が増します。なかなか設計図通りにいかず、現場合わせで穴をあげて、つなげていきます。
終了時間を過ぎ、延長戦の末、なんとか立ち上がりました。
形もユニークな形となり、これはこれでなかなか面白い作品となりました。

時間も押しているので、写真に収めて、すぐに撤収。
片付けも含めてイベント終了。

1.5倍サイズの骨組み。何とか形にしました。

最後に集合写真

毎年大変だけど、次世代にものづくりの面白さを体験してもらう良い機会だと思い、続けています。
このイベントをとおして、子供たち、学生たちが建築に興味を持っていただければ、幸せです。(文 村田)

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