実務研修を終えて

私は7月28日~8月4日までの5日間、実務研修としてアライ設計の皆様にお世話になりました。

研修ではArchiCADでのコンサートホールの設計を主に行い、31日は現場へ行き、実際の現場の様子を見せていただきました。
コンサートホールの設計では最初の2日間ほどでエスキースから見ていただき、様々な参考になる建物や案を紹介していただきながら計画の精度を上げていきました。
最初は計画のしたことがないホールの設計に、どんな機能をもたせたらいいのか、必要な要素と規模感はどれくらいかなど、戸惑うことばかりでなかなか作業が進みませんでした。ですが、エスキースやコンセプトの打ち合わせを重ねていくうちに、自分がどんな建物にしたいのか、その街・場所に立てる意味や、やりたいことに近づけるためにどんな機能があれば伝わるかなど、今までほんわかしていたものを詳細にしていく必要があり、考え足りていないところの洗い出しや計画のブラッシュアップなど様々な提案をしていただきながら最終的に形にすることができました。

ArchiCADでの作業は学校で教わった表現の他に幅広い表現の方法と操作方法を教わりました。学校でやっていた分多少慣れているところもありましたが、表現の方法に固定概念みたいなものがあり、“こんな表現方法もあったんだ“と驚き学ぶことがたくさんありました。またパースの表現でTwinmotionを使わせていただき、見せたいところや伝えたいことが視覚的にわかるようにするにはどうすればよいか、周りとの関係はどんなもので人が入るとどんな感じになるかなど、たくさんアドバイスを頂きながら表現することができ、今後の自分に課題に生かせることがたくさんありました。
現場には初めて入り、どのような雰囲気で作業が行われているのか、他の事務所の人とどんなふうに仕事を進めているかなど、打ち合わせや検査を間近で見させていただき知ることができました。教科書や写真のみでしか見たことのない鉄筋が組んであるところを実際に見ることができ、更に理解が深まりました。

この研修を通して、色々な方にアドバイスをもらったり、皆さんの仕事の様子や現場での様子を間近で見させていただいたりし、自分の知識の無さと考えの硬さを改めて痛感しました。今後の自分の成長へと繋げられるように今回の研修で教わったことを生かして授業に取り組んでいきたいと思います。
アライ設計の皆様、お忙しい中5日間の実務研修を受け入れてくださり、貴重な体験をさせていただきありがとうございました。

中央工学校 建築学科2年 伊藤璃

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