2007年 埼玉県さいたま市 福祉施設
建築概要
竹林だったこの地に建物が建つことで原風景の変わるなか、どれだけ調査して緑の風景を取り戻せるかがテーマだった。バルコニーの先端のコンクリート円柱からテンションワイヤーが斜めに張られている。各階には、登坂性植物の「つた」が植えられている。やがて、緑が茂げる大木のようなファサードが生まれ、施設とともに成長する建築となる。 内部は、田舎風民家の雰囲気でまとめ、近辺で農業を営んでいたお年寄りにも、落ち着けるようなしつらえにしている。エントランスの扉は無垢の木材で力強いデザインで迎え入れる。