先日、用事が有って東京国際フォーラムに行ってきました。
予定よりもずいぶん早く着いてしまったので、せっかくだから施設内を探検することに。
面白いお店でも有れば良いかな、くらいな気軽な気持ちでうろうろしていると突然広い空間が現れました。
あまりのかっこよさに絶句です。
お恥ずかしながら「東京国際フォーラム」という建物について全く知らずに現地に行ったため、こんなに凝った建物だとは全く予想していませんでした。
こうなると、面白いお店を探すよりも、あの高いところに行ってみる方がよっぽど面白そうです。
という訳で、とりあえず一番高いところを目指してみました。
時間の関係で一番高いところまでは行けなかったのですが、見える通路はあらかた歩いて、かなり満喫した気持ちです。宇宙船のような雰囲気の中で、かなり「非日常」を感じたのですが、この辺りで働いているひとは毎日通っているんでしょうか。目が肥えてしまいそうです。
後から調べますと、東京国際フォーラムは1996年5月竣工、国際公開コンペによって設計者がラファエル・ヴィニオリさんに決定され、当時はかなり話題になったようです。まったく古さが感じられませんので、築30年近いのかと驚きました。
宇宙船のように感じたデザインは「船」をイメージしているそうで、言われてみればガラス棟の形は船形ですし、天井の構造は船底のようにも見えます。
ちょっと検索しただけでも、設計時に作った模型は1/100サイズが20以上、後半には1/50サイズを木製で作ったらしい、など、興味深い逸話がたくさん出てきます。
(1/50の模型はメープル材で製作され、その大きさは2M近く。照明や内装なども表現され、竣工当時は展示もされていたようです。見てみたかった・・・)
最後に、今回この建物に出会って一番不思議だったのは「迷わなかった」ことです。頭の中にマップが全く無い状態で探索に臨んだのですが、別棟含めて行きたい場所にスッと行くことが出来ました。
これは調べ物で配置図や断面図を見て後から気が付いたことで、現地にいる時は本当に自然に足が目的地に向いたのですが、図面を見ていると「こんなに複雑だったっけ?」という気持ちにさせられます。
いつもはせっかく行くのだからといろいろ調べてから見に行くので、何の前情報も先入観も無くいろいろと見られて、貴重な体験でした。
ホールAも素晴らしい空間だったのですが、残念ながら撮影禁止とのことです。機会があれば、是非訪ねて、体験してみて下さい!
文:霜鳥